料理人 平田辰久

店主紹介

料理人 平田 辰久

「料理を通じて、生産者を豊かにし、お客様も豊かにする。
そして自分たちも成長していく。」

首折れサバ

絶品、首折れサバの刺身

生産者の食材への想いをお客様に伝えたい

屋久島を代表する食材「首折れサバ」
この最高の食材を多くの人に味わってもらいたい。
私ははその一心で店をオープンしました。

オープン当初の想いはさらに進化しています。

私が地元の友人のゴマサバ漁を手伝っていたときのことなんですよ。
首折れサバってその名の通り首を折っているんです。
これは鮮度を保つための血抜きで水揚げ後すぐにやらなければならない。一匹一匹すべて手作業、ゴマサバ漁の想像以上の過酷さにビックリしたんです。

首折れサバ

美味しさを支える、包丁の技術

こういった裏付けがあるからこそ首折れサバはブランドサバとして価値がつくのだ。

そんな背景や想いもお客様に伝えたいと思うようになりました。

料理人の手によって食材にさらなる付加価値を与え、生産者の食材への想いをお客様に伝えたい。

生産者とお客様の懸け橋になりたいという想いが強くなったんです。

屋久島

大川の滝

大川の滝、大小無数の滝がある屋久島で規模・水量ともに最大

屋久島の発展に貢献する為に

私は屋久島出身で郷土への想いは自分で言うのもなんですがハンパないです!
料理人としてだけではなく一個人として屋久島のために出来ることを常に考えています。 屋久島全体とまでは言わないですけどせめて地元の収益面に貢献したいと夢を持っています。

その為に個人として出来ること、お店として出来ることは何か。
具体的には市場に出回っていない農産物を世に出してあげること。 屋久島には小規模で農業を営んでいる人は多いけどそのほとんどは知人に提供したり残ったら捨ててしまうんですよ。その農産物を販売するスペース、つまり道の駅のようなものを作るのが目標の一つです。

観光客をターゲットに規模を大きくしていきたいと考えています。 もちろん農業だけではなく水産業も同じことができます。
観光客が増える2020年東京オリンピックまでの実現が目標ですね。

縄文杉

縄文杉、言わずと知れた屋久島の名所

屋久島のためにできることを日々考えている。

例えば都会って家賃等、物価がもの凄く高いじゃないですか。特に子供が小さかったりすると養育費や学費で生活はかなり大変な人も多いと思います。
それに反して屋久島は、家賃や保育園はかなり安くてゆとりのある生活が送れるはずなんです。

そういった人々を島に迎え入れ当人たちの生活を豊かに、そして島での生活を楽しんでもらえれば、島の人口は増えるますし経済の発展にもつながるはずだと思っています。

また、屋久島で定年を迎えた技術のある人たちの島外への人材派遣のようなことも考えています。
屋久島には熟練されたスキルを持った人がたくさんいるんです。
そのスキルを趣味程度でも若い人たちに伝えてもらえたら、良い循環が生まれると思うんですよ。

コース料理

店内風景

店の暖簾をくぐるとすぐに、店主の姿が見える

美味しい食材を生産者の想いも込めて提供したい

日本の『食』はあまりいい方向に進んでいない。
私はこう思っているんです。

漁業従事者、農業従事者は年々減少し高齢化が進行しています。
私たち日本人の心身を育んできた伝統的農業や漁業を引き継ぐ若者が減っています。
このままでは世界遺産にも登録された『和食』という食文化すら変わっていってしまうのではないかと心配なんですよね。
こういった想いから食文化を次の世代につなげていきたいという意思がさらに強くなってきたんです。

味の決め手は最高に優しいダシ

店主平田さん、この日は鰹節削りを片手に撮影に応じてくれました

現状を改善するためには消費者の意識を変えていくことが重要。
これが自分の役目と考えています。

その為に「梅吉」として出来ることは何か。

お客様に価値ある食材を生産者の想いも込めて提供すること。
料理を通じて、生産者を豊かにし、お客様も豊かにする。
そして自分たちも成長していく。
人は本当に安全で美味しいものを食べた時、自然と笑顔になり食材の真実を分かってくれる、と私は確信しています。

インタビュー:オフィス・カワカミ

 

鹿児島中央駅すぐ近くの路地にひっそりと佇む屋久乃庵梅吉。
店主の平田さんは、将来の子どもたちの事を想い、生産者のことを想い、仲間のことを想い日々料理を作り続けています。
梅吉の料理の、どこまでも優しく包み込むような味わいに、まるでそういった想いがあふれているようです。

和食料理人 平田辰久

和食料理人 平田辰久(ひらた・たつひさ)

1976年鹿児島県熊毛郡屋久島生まれ。やんちゃ盛りの男子三人の父親。